こんなにも違う、医学部の学費

医学部の学費

コロナ禍の昨今、注目をされているお仕事があるのをご存じですか。

そう、それはズバリ、『医療従事者』と呼ばれる、医師や看護師さんたちを含めた医療機関で 日夜様々な病気やけがをした患者さんと向き合っている尊いお仕事をされている方々です。

報道が流れるたびに、大変な仕事だけど憧れるな、と思い医師を目指そうと思った受験生の方、多いのではないでしょうか。

そう思って医者になりたいと思っても、目の前に立ちはだかる高い壁、それは高額な学費の存在。

その金額を見て、きっとこう思うでしょう。

「家が金持ちか、医者でないとムリ。」

決して安い金額ではないですが、それでも大学によって金額が様々ありますよ、ということを以下4つのテーマに沿ってお話していきたいと思います。

1.そもそも何でこんなに高いの。

2.国公立と私立とではこれほど違う

3.私立大の中でもこれほど違う

4.サラリーマン家庭でも通える

そもそも何故こんなに高いのか

先ほどもお話をしましたが、医学部の学費、決して安い金額ではない、むしろ何で高額なの、という疑問をよく聞きます。

医学部の学費には次のような項目で構成されていると言われています。

・人件費

・設備費

・実験費用

・研究費

人件費というのも次のような要素に分かれています。

・そもそも、医学部生を少人数で入学させたために一人当たりの人数分で負担する金額がどうしても高くなる。

・医学部で教育に携わる教員が高度な医療技術や医療知識といった特殊技能を備えているために他の学部と比べると教員の人件費が高額になる。

・教授、准教授、講師、助手などの医学部教員が多数在籍し、人数も桁外れに多い。

設備費も次のような理由で高くなっています。

・大学附属の病院があり、そこで働く職員も特殊なスキルを持っている人が多数いるため。

・臨床実験等の実験設備や教員専用の部屋、などが多数あるため。

また実験費用は次のような理由で高くなっています。

・1台で数億円もする高額な医療用装置を所有する

・実験の材料は都度使い捨てにすることから、廃棄するにも費用がかかる

などが一般的に言われており、医学部の学費が高いのです。

国公立大医学部と私立医学部とではこれほど違う

先ほどは医学部学費の構成する要素を中心にお話をしてきました。

しかし、全国にある全ての大学医学部がそうだという訳ではありません。

ここからは、国公立大学の医学部と私立大学の医学部のそれぞれについて見ていきたいと思います。

まずは国公立大学医学部から。

実は、国公立大学医学部の学費は国立大学と公立大学とで金額が異なります。

国立大学は医学部を含めて、2005年に国立大学法人になった時から、今日に至るまで、文部科学省が定めた授業料のままで 変わりません。

年額の授業料が他の国立大学の学部と同じ535,800円で、6年間で総額3,496,800円と定められています

また、都道府県が設立した公立大学は地域の住民か地域外の住民とでは授業料が同じでも大学によって入学金等で異なります。何故かと言うと、地域医療に従事する医療従事者を育成することが主な目的だからです。

そのため、卒業後はその地域内で医療活動に従事することが求められる場合も多いのです。

中には授業料が免除となるところがあります。それは防衛医科大学です。こちらは入学と同時に防衛省職員扱い(国家公務員特別職)となるので、学費を支払うどころか給与が支給されます。ただし、卒業後9年間は自衛隊員として勤務することが必須で9年以内に退官した場合は学費などの諸費用の返還を求められるそうです。

私立大学の中でもこれほど違う

私立大学医学部と一口に言っても、6年間でかかる費用は千差万別。

大学によってこれほどまでに差があるの、と思えるくらいです。

一番学費の総額が安い大学として有名な大学は国際医療福祉大学の1850万円。

逆に一番学費の総額が高いところは5000万円かかるそうです。

つまり、1850万円~5000万円の間に多くの私立大学医学部6年間の学費総額が各大学によって設定されています。

一番多い金額が、2000万円台~3000万円台となっており、平均しても約3000万円のようです。

何故これほど差があるのかというと、前述したように、それぞれの大学付属病院等の規模や経費などが大きく関わってくるからです。

つまり、規模の大きい大学付属病院を抱える大学の医学部であれば、医学部生にのしかかってくる学費が高額になる一方で、規模がそれほど大きくない大学付属病院を抱える大学の医学部の学費は比較的低い金額になるようです。

サラリーマン家庭でも通える

昔から医学部に通わせることができるのは、家が病院を開業しているなどの裕福な家庭、というイメージが随分長らく定着していましたが、少子化が進んでいる昨今、特に私立大学側でも悠長なことが言っていられなくなってきたようです。

一人でも優秀な学生を集めないと、大学経営が危うくなってきたのです。

そのため、様々な奨学金制度や学費優遇措置や一部免除、あるいは学費そのものを値下げする、という動きがいくつかの大学で起こっています。

中には6年間総額で1000万円以上もの学費を値下げしている大学も出てきました。

そのようにして、多くの私立大学では一人でも多く、優秀な学生を集めることに必死なのです。

そのため、サラリーマン家庭でも何とか頑張れば、医学部に通わせることができるようになってきたのです。

受験的な観点から見ると、学費の安い国公立大学は受験志願者数が多く集まるため、医学部の偏差値が高く、学費が高い私立大学の医学部の偏差値は低め、と一般的に言われています。

しかし、少数精鋭での医師養成であるため、募集人数が他の学部に比べて少ないので、国公立・私立関係なく、受験倍率が高い、狭き門であることに変わりはないのですが。

医学を志望されている受験生の皆さん、また保護者の皆様にご参考になればと思います。

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